6-6 日蓮正宗では、なぜ神棚や神札をはずさせるのか

あなたが神棚や神札をはずすことに抵抗ていこうを感じるのは、それらに神の力がこもっており、その力によって守られると考えていることによるのでしょうが、それはまったくぎゃくなのです。

大聖人は、

みなしょうそむき人ことごとく悪にす。ゆえ善神ぜんじん国をてゝあいり、聖人しょうにんところしてかえらず。ここもったり来たり、さいこりなん起こる」(立正安国論・御書234㌻)

おおせです。

諸天しょてん善神ぜんじんは、妙法が広く流布るふすることによってそれを法味ほうみとして威力いりょくし、民衆みんしゅう守護しゅごする力をましていくのです。

ところが、白法びゃくほう隠没おんもつ末法まっぽうの世のなかにおいては、正法しょうぼうを信仰する者が少なく、正法にそむいている者が多いために、諸天善神は法味ほうみえて、やしろを捨てて天上てんじょうにのぼってしまっているのです。

したがって現在の神社には、悪鬼あっき魔神まじんみついて災難さいなんをひきおこすのです。

ですからあなたの家の神棚にも、神札にも悪鬼が棲みついていますので、おがまなくてもそれがあることによって、あなたの生命はもちろんのこと、生活にも悪影響あくえいきょうおよぼし、ひいては先祖せんぞをも苦しめることになるのです。

法華経には、

人信ひとしんぜずしてきょう毀謗きぼうせばすなわ一切いっさい世間せけん仏種ぶっしゅだんぜん。(中略)ひと命終みょうじゅうして阿鼻獄あびごくらん」(譬喩品第三・新編175㌻)

と説かれています。

末法においては、「此の経」とは、法華経の文底もんてい秘沈ひちんされた三大さんだい秘法ひほうの南無妙法蓮華経のことです。

したがって日蓮正宗以外の宗派しゅうはの本尊や、神社の神札などの信仰の対象たいしょうともなるものは、正法にそむくものであり、人々を不幸におとしいれる謗法ほうぼう根源こんげんなのですから、神棚や神札はすみやかにてることが肝要かんようです。

出典:「正しい信仰と宗教」から転載